’浮気’というと話題になるのは「どこからが浮気の境界線であるか」ということがあげられることが多いですが、果たしてその浮気には法的な決まりはあるのでしょうか。
この記事ではそんな「浮気の境界線」について説明して行きます。
そもそも浮気とは
「浮気」
特定のパートナーがいるにも関わらず、他の異性や他の人物へ愛情が移ること。
このほかにも浮気と似たような用語に不貞、不倫、姦通、等があります。
既婚で配偶者がいる場合に浮気をした場合は不倫、姦通(肉体関係があった場合)となり場合によっては離婚の理由としても適用されることも多々あります。
日本にはかつて姦通罪が存在し、古くは鎌倉時代まで遡ります。戦後に廃止され、現在では民法に不貞行為に関する記載があるのみとなっています。
人によって違う浮気の基準
浮気の基準は人それぞれです。異性と会うだけでも浮気と言う人もいれば、性行為を行ったとしても自分に対する愛があるならそれは浮気ではないと捉える人がいたりと様々です。
某サイトの統計アンケートによると
二人きりで出かける
が浮気として認識する基準として約半数50%近くあり、いわゆるデートを行うことが浮気の開始点と捉える人が多いようです。
浮気の基準には男女差や個人差がありますので一概には定めることが出来ませんが、自分以外の異性や人物に対して多少、性的な含みがある行動をとると浮気と見る傾向があるようです。
法的に浮気の基準は定められている?!
実をいうと日本の現行法律上には浮気に関する法が定められており、浮気は違反行為として認識されています。
とは言っても適用されるのは既婚者のみであり、カップルや友人間など法的な手続きを踏んでいない交友関係には適用されることはありません。
’民法770条1項1号の裁判上の離婚’においての離婚理由に「配偶者に不貞な行為があった時。」との記述があり、簡単に捉えると「不貞な行為」=「浮気」ということになります。
しかし、判例上の不貞行為の意義では「配偶者のある者が、自由な意思にもとづいて、配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと。」とし、通説や過去の判例では姦通(肉体関係をもつ)することが浮気の基準となっています。
先述の一般的な浮気の基準である’デート’をするだけでは不貞行為や浮気と呼ぶには不十分であるということです。
まとめ
さて、ということで法律上では「肉体関係を持つ」と浮気ということでした。
浮気の基準は人それぞれですが、浮気をしないような良好な交際関係をパートナーと一緒に作っていけると良いですね。
それではまた!!