近年の行方不明者の状況
平成29年における行方不明者の状況で、警察が受理した行方不明者の人数は84,850人と発表されました。総数は過去10年間では横ばいです。 男女別では、男性が54,574人で全体の64.3%、女性は30,276人で全体の35.7%と男性の割合が高くなっています。 年齢層別では、人口10万人あたりで10歳代が最も多いのですが、過去5年では減少傾向にあり、70歳以上が増加傾向にあります。
原因・動機では、疾病関係が年々増加し、平成29年は22,162人(構成比26.1%)と最も多く、このうち認知症またはその疑いによるものは15,863人(構成比18.7%)。 次に家庭関係の14,846人(構成比17.5%)、事業・職業関係の9,912人(構成比11.7%)の順で多く、家庭関係は年々減少傾向にあります。
全国の警察で所在が確認された家出人も当然いらっしゃいます。しかし、捜索願を提出しても事件性がない限り、警察は家出人捜索になかなか着手出来ないのが現状です。
では何故、警察が状況の確認が出来たのか……。それは、警察が動かなければならない状況があったからです。「犯罪の被害者・被疑者」「自殺」…、悲しい限りです。 誰かが後1週間、24時間もしかしたら1時間でも早く見つけていれば、被害者にも被疑者にもならずに済んだかもしれません。
家出・失踪のきっかけ
Point1 短絡的
小学生・中学生・高校生の場合、親に叱られたという理由が多く、親に心配させてやろうという軽い気持ちから「プチ家出」をする傾向があります。 高校生~大学生の場合、勉強や受検の苦しみから逃れる為や異性関係がうまくいかないことで、一時の享楽「もっと遊びたい」「自由になりたい」ということがあります。 中高年の場合、「何事にも嫌気がさして」「だれも知らない所に行きたい」「責任を負いたくない」など、一時の無責任な感情で大体は家出した後に後悔していることもあるようです。
Point2 突発的
事業・職業の場合、経理や営業に多く監査などが入る情報により、事実が明らかになった時を考え逃亡します。 異性関係の場合、会社内外の不貞行為が発覚し相手の配偶者から問い詰められて責任を負えない為、家に帰らなくなり会社にも行けなくなります。 疾病の場合、検診で思わしくない結果であった場合などに自己判断で重病と思い込み、悲観的になって自殺の可能性もあり得ます。残された家族のことを考えず突然に家出をしてしまうようです。
Point3 計画的
異性関係の場合、愛人の所に理由を付けて泊まるようになり、やがて家に帰らなくなります。
本人、浮気相手は二人で計画して家出(駆け落ち)をすることもあります。新しい場所で新たな生活をしようと考えており、離婚の意思は固いようです。
プチ家出(短期間の家出)
「プチ家出」という言葉で、家出を安易に考えるケースが目立っています。ご両親も「そのうち帰ってくるだろう」と高を括っていると思います。
しかし、暴走族・暴力団などの組織犯罪や、麻薬・大麻・脱法ドラッグなど危ない道に引っ張られて、犯罪や事件に巻込まれる危険も高く家族に大きな痛手を負わせかねません。
その上、携帯電話を使って少年・少女が出会い系サイトにで精神的・身体的な障害を受ける事例も増えている為、手遅れになる前に調査・発見をお勧め致します。
調査依頼時の情報項目
誰に対して残されたメッセージがあったか
普段の生活でヒントになる場所、気になる場所を言っていなかったか
お子様が使用した電話やパソコンの履歴を確認する
使える(持ち出せる)お金はどのくらいあるか
移動手段は何があるか
同行者がいるかどうか
服装や荷物はどのようなものか
家出した時の時間をできれば明確にする
家出後の目撃者がいないか確認する
部屋に手がかりとなる物(メモ・日記・レシートなど)はないか
プチ家出の場合、罪の意識が低い為、自らの意思で行方をくらます大人より手がかりを残す可能性が高いのです。調査をご依頼頂く前に捜索願の提出をお勧め致します。