非常に有名な探偵アニメ「金田一少年の事件簿」の主人公である金田一一(きんだいちはじめ)。
彼が頻繁に発している「じっちゃんの名にかけて!」というセリフがありますが、金田一少年のじっちゃんは誰かご存知でない方も意外と多いのでは無いでしょうか?
今回はその噂のじっちゃんについて解説していきます。
架空の名探偵「金田一耕助」
金田一少年はアニメ・漫画の主人公であり、架空の名探偵ですが、勿論その祖父に当たる金田一耕助も小説上の架空の人物です。
(金田一少年の事件簿内での設定であり、金田一耕助の小説内では金田一少年が孫にいる、と言う設定はありません。)
金田一耕助は、江戸川乱歩の明智小五郎、高杉彬光の神津恭介に並ぶ日本三大名探偵のうちの1人に数えられています。
見た目は精悍とは言えず、どちらかというとうだつの上がらない青年として描写されています。
顔立ちは平凡、身長は165㎝ほどで痩せ型で筋骨隆々な男性には劣等感を感じているような表現があります。
また皺だらけの和服を普段着としており、爪が出かかっている足袋を履き髪はフケっぽいというあまり清潔感のある様子ではありません。
そのような容貌のため、初対面では大体侮られる傾向にありますが、その頼りない感じから女性は母性本能をくすぐられるようで、女性からのウケは良いとされています。(この辺りは孫である金田一少年にも引き継がれているようです)
有名な作品
「犬神家の一族」と言う長編の作品があります。
この作品は犬神家の当主であった犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が築いた巨万の富を中心に渦巻く、血生臭い争いを描いたものです。
犬神佐兵衛は結婚こそしなかったものの、3人の女性にそれぞれ子供(3人とも娘)を産ませ、またその他にも、愛人を抱えて息子を産ませていました。
佐兵衛の愛人は犬神家の遺産相続をできる権利を与えられており、そのことを知った佐兵衛の娘たち3人から折檻をされ、また愛人の息子も火傷を負わされました。
そして、無理矢理愛人に「佐兵衛の子供ではない」と一筆を書かせました。
こういった過去の出来事から佐兵衛の3人の娘たちに対する、佐兵衛の愛人の息子からの復讐劇を扱った長編の物語で、この遺産相続にまつわる争いに不穏な動きを感じた犬神家の弁護士から依頼を受けて探偵の金田一耕助が解決に乗り出します。
この作品はテレビドラマ、映画などで何度も扱われてきた著名な作品です。
その他にも有名な作品としては「八つ墓村」と言う作品で、こちらも何度も映画化された金田一耕助に関わる有名な作品となります。