1989年2月に福島県の女性教員の自宅の汲み取り式便器の中で1名の男性が発見されました。
平成初の未解決事件となったこの怪事件は未だに解決ができず、事故死として扱われましたが、
不可解な点が多く殺人事件であったのではないかとまことしやかに噂され続けています。
事件の概要
真冬の福島県で教員を勤めていた女性は、自宅の汲み取り式便所を利用しようとしたところ、便槽内から不可解なものが見えている事に気が付きました。
男性の靴と頭のようなものが見えており、見間違いの可能性も考え外の汲み取り口を確認しに行きました。
そこから見えてきたものは人間の足で、見間違いではなかった事に気づくと同時に覗きが目的ではないかと身に危険を覚え警察へ通報をしました。
警察が到着し、男性の体を引き出そうとしましたが、
便槽内の幅は約36センチほどで、成人男性の平均肩幅は40センチ以上あるため、
成人男性数名で引っ張り出そうとしても出すことはできませんでした。
そこで警察はショベルカーを使用して、やっとのことで男性を外に出す事に成功しました。
しかし、男性は既に死亡しておりました。
また、男性の身元は女性教員とも友人関係にあった人物という事が分かりました。
便槽内に入っていたため男性の遺体は酷く臭っており、2度も洗浄をされる事になりました。
当時の捜査は非常に杜撰な状態だったと言われており、規制線(立ち入り禁止のテープで部外者の侵入を防ぐもの)を張らないままの状態で、かつ実況見分もおざなりにされており証拠写真の撮影もまともに行われておらず、現在も残っていないとのことです。
この時点で既に複数の不可解な点を挙げることができます。
・便槽内へ男性が侵入することはかなり難易度が高かったこと
・極寒にも関わらず、男性は上半身裸で服を抱えた状態で見つかったこと
・頭部に靴が乗っていたこと
・本来、証拠が残っている可能性のある遺体を検査前に洗浄するということはあり得ないこと
・規制線を張らない、証拠写真の撮影をきちんとしない等の杜撰な捜査方法であったこと
こういった状況で早々に警察は捜査を打ち切り、覗き目的で侵入したがあまりの狭さに抜け出すことが出来ず、その中で事故死してしまったという判断をしました。
元々この亡くなった男性と教員女性は友人関係にあり、教員女性は以前にトラブルに巻き込まれた際にこの男性に助けてもらったことがあるそうです。
また、この男性は正義感が強く、周囲の住民からも信頼が厚い人で「覗き目的でこんなことをするとは思えない」と再捜査の嘆願書が提出されましたが、これらは無視され再捜査をされることはありませんでした。
亡くなった男性は元々、原子力発電所の保守会社に勤めていました。
当時の村長戦では原発反対派と推進派での争いがあったそうで、そこの賄賂の動きを知ってしまったのではないかという噂などもあり、
噂の域は出ませんがもしその絡みでの事件に巻き込まれてしまったとすると本人の無念さは筆舌に尽くし難いものです。
このような未解決事件でも証拠が見つかれば警察などを改めて動かすことができる場合があります。
ガルエージェンシーには元刑事の探偵もおりますので些細なことでも一度ご相談ください。