2020年、全国ではストーカーに関する相談件数は2万件を超え、被害者の約90%を女性が占めています。
その内、約50%が顔見知り(元配偶者や元交際相手)によるストーカー行為ですが、面識がない場合や誰か分からないという場合も徐々に増えています。
昨今ではネット経由で知り合い、面識が分からない状態でのストーカー被害もあるようです。
そんなとき、警察へストーカー相談をする事も可能ですが、注意点があります。
被害状況に応じてパトロール強化などしてもらえることもありますが、細やかな対応は警察は出来ません。
被害者本人である程度の証拠を掴んだ状態でないと警察も動いてくれないことが多いのです。
盗聴されているのでは?という懸念があったとしても、自身で盗聴器を見つけられていない状態だと警察はまだ介入する事が出来ません。部屋の中の物を盗難されたり、盗聴器が発見できた段階で、やっと現場検証などをして立件する事が出来ます。
一方で、加害者の情報が分からない状態でも探偵へ相談する事は可能です。探偵へ相談する事で、警察からストーカーへの厳重注意や、場合によってはストーカーの逮捕などに繋げる事が可能となります。
ストーカー行為とは
ストーカー行為として具体的にはどんな事例が該当するかピックアップしていきます。
①付きまとい、待ち伏せ行為
・あなたを尾行し、つきまとう。
・あなたの勤務先、学校、自宅周辺でうろついたり待ち伏せしたりする。
②行動を監視していると告げる行為
・今日の服装や外出先について言及し、あなたの行動を把握している事を気づかせる。
・外出や帰宅のタイミングに合わせて「いってらっしゃい」「お帰りなさい」と連絡をする。
③面会や交際を要求する行為
・拒否しているにも関わらず、面会や交際をしつこく強要・要求する。
④暴言や騒音などの迷惑行為
・あなたに向かって直接暴言を吐く。
・自宅付近で車で騒音を出したり、生ゴミをばらまいたりする。
⑤無言電話、メール、ファックスなどでの過剰な回数の連絡をする行為
・拒否しているにも関わらず、執拗に自宅や会社などに連絡をしてくる。
・何度も電話をかけてくるにも関わらず、何も告げずに不安感を煽ってくる。
⑥性的な嫌がらせ行為
・猥褻な写真を自宅に送付したり、メールなどで目に触れるようにしてくる。
・電話や手紙などで卑猥な言葉などを告げ、精神の平穏を害してくる。
上記以外でもストーカー行為は各件によって事情が様々なので、困っていることは記録するようにしましょう。
ストーカーに困ったときは
ストーカーの加害者が特定出来ている場合には証拠を揃えて警察への相談する事が1番ですが、加害者の特定が出来てない場合や証拠の押さえ方が分からない場合には探偵を利用する事も1つの手段です。
探偵を利用する事で、ストーカー行為を行っている人物の特定やストーカー被害の証拠集め、その他探偵事務所によっては盗聴器の発見などにも協力してくれます。犯人に直接のアプローチは出来ないものの、自身の身の安全を確保するために検討すると良いでしょう。探偵事務所には無料相談が出来る事が多いので、まずは相談をしてみる事をお勧めします。