国内では直近5年、年間2万件超のストーカーに関する相談が寄せられています。寄せられた相談の中には深刻な状況になってしまっている場合もあります。
「食事に誘われる回数が多いだけだし…」「連絡が頻繁にくるだけだし…」という事がどんどんとエスカレートしていってしまう場合が非常に多いです。
「自分だけは大丈夫」という思い込みだけは絶対にやめましょう。どのようにエスカレートしていくか、下記にて説明します。
ストーカーは徐々にストーカー行為をエスカレートしていく傾向があります
最初は日常会話や他愛のない話をしているだけだったのが、
・プライバシーに関わる話をどんどん聞いてくるようになる
・2人きりになりたがる
・執拗に食事やデートに誘われる
など、関係性を急に詰めてくるような行動を起こしてきます。
こういった場合にはなるべく早めに拒否の意思を示しましょう。
とは言え、強く拒否をしすぎると逆上するようなタイプもいるので、「好意はありません」という事だけ伝えましょう。なるべく初期の段階で伝え、相手に諦めてもらうのが深刻化しないようにする対応策です。
しかし、はっきりとした言葉を伝えたとしても相手が嫌がるであろう事を想像できない人がストーカー行為に及ぶものですから、全く通じない場合も往々にしてあります。
あなたが相手に対して「好意がないです」と伝えたとしても、相手は「照れ隠しだ」「本当は自分の事が好きだ」という思い込みをしたまま、継続してあなたに会おうとします。
勿論あなたは困っているので相手を避けていきますが、相手は何とか接点を持とうとするために付き纏い行為や行動を把握するように情報を集めたりするように発展していくことになります。
さらにあなたが恐怖を感じて避けていくと、相手によっては逆上して暴言を吐かれたり、危害を加えようとしたりするという負のループに発展していきます。
ストーカー被害に遭ったら?
上述もしましたが出来るだけ早い段階で相手に諦めてもらえるよう、拒否の意思を伝えるようにしましょう。相手に伝えても通じなかった場合には、自衛をしていく事が必要です。
被害者がお金をかける必要があるという理不尽な状況ではありますが、以下のような自衛策をしましょう。
・戸締りの強化(二重鍵にする)
・セキュリティレベルの高い住居に引っ越す
・ゴミを捨てる際に個人情報は一切残らないようシュレッダーなどにかける
・夜の移動はタクシーを利用する
・引越し後は住民票の閲覧制限をかける
上記のような自衛策が必要となります。また、警察への相談も視野に入れて動いていきましょう。
その為には証拠を集める事が非常に重要になります。
証拠を集めるために
証拠を集めるという段階では警察はなかなか動きづらいので、早急に証拠を揃える必要があります。証拠品としては下記のようなものが該当します。
・大量のメールや着信履歴
・付き纏いをされた記録(日記等にまとめる)
・何か送り付けられた場合にはその物品
・家にゴミ等を撒かれた場合には写真を撮影しておく
・暴言を言われた内容を録音する
また、自分が電話で話している内容や仲のいい人にしか伝えていない内容が伝わっているような事があれば、盗聴器を設置をされている可能性もあります。
しかし、盗聴器が仕掛けられていたとしても自分では発見する事が難しいです。そんな時にはプロの手を頼る事も検討する事をお勧めします。
プロの手を借りる事で身の安全を早急に確保できる事、また早急にストーカー被害の証拠集めにも寄与してくれます。
無料で相談に乗ってくれる探偵事務所も多いので、決して1人では悩まず相談をしてみましょう。